お役立ち情報
おすすめ
2024/12/23
夜の街を盛り上げる「バー」は、一般的な飲食店とは異なる需要があります。
コロナの影響で居酒屋での飲み会をはじめとしたアルコール離れが目立ち、バーへの影響も大きいものでした。
そんな飲食店への需要も戻りつつあり、飲食店のような大声で楽しむ場所よりも、比較的ゆっくりと落ち着いた空間で談笑できるバーに魅力を感じる人が増えています。
▼この記事でわかること
・バーを高額売却するためのコツ
・高額売却しようとして失敗する理由
・居抜き売却を成功させるためにできること
この記事では、バーの居抜き売却を成功させるための秘訣や、失敗してしまうケースの例を、徹底的にお伝えします。
目次
「バーの居抜き売却を成功させたい!」となったとき、価格を決めうるのは下記3つの要素です。
①立地
②大きさ
③汎用性
それぞれの要素の条件が良いかどうかは、その土地でどのようなニーズがあるかによって異なるもの。
売り出し方によってもニーズを見つけることができるので、まずは下記を確認しながら、自分の物件の強みを書き出してみることをおすすめします。
一般的な居酒屋の場合には、大通りなど人目につきやすくフラッと見つけて入りやすい場所が好まれます。
一方でバーの場合には、1本奥に入った落ち着いた場所にお店を構えたいというケースが多いです。
周りにおいしく食べられるおしゃれめのレストランや、安く酔っ払うことができる飲食店などがあると、2,3軒目としてフラッと気持ちよく足を運んでもらいやすくなります。
またお店によっては「隠れ家バー」のようなコンセプトで、周りにまったく飲食店がないようなエリアをあえて好むというケースも。
現時点でのおもな客層や、周辺環境、ターゲット層になりうる近隣住民のイメージなどは書き出して、情報として提供できると良いですね。
バーといえば、一般的な飲食店よりも手狭で、カウンター越しにマスターや隣のお客さんと話ができるような空間が好まれることが多いです。
一方で、音楽の生演奏やスポーツ観戦などのプラスアルファー的な要素を入れるコンセプトバーであれば、ある程度の広さがあっても良いでしょう。
広さや狭さはどうにもならないものですが、雰囲気作りがしやすいことや、イメージを変えることができる可能性を示すことができれば、一定の需要を見つけられるはずです。
どのようなサイズ感の店舗でもまずは隅々までしっかりと掃除し、清潔感を出すことが最重要です。
不潔な部分を残しておくと「この物件は狭い部分に掃除が行き届きにくいのか…」「広すぎて掃除が大変ってことかな…」など、余計な不安を掻き立ててしまう原因になります。
バーといえば狭いフロアにカウンター席がある内装が多いかもしれませんが、内装をうまくバー以外に活用できるほど、購入希望者が現れる可能性が増えます。
最近ではユニークな考えのもと、音楽やファッション、スポーツなどを取り入れたコンセプトバーにも人気が集まっています。
また、日中と夜間でお店のコンセプトをガラッと変えて1日中営業するバーも増えており、汎用性の高い内装であるほど買い手がつきやすいでしょう。
調理にともなう設備や機器が揃っているほど可能性は広がり、排水溝や油をためるグリストラップがしっかりと清掃されているほど印象は良くなります。
大きな店舗でたくさんのスタッフを雇わなければならない飲食店と比較すると、バーは幅広い人から手を出してもらいやすく、売却がスムーズに行くケースも多いです。
しかし、そんなバー物件もやはり安い買い物にはならないので、大失敗をする居抜き店舗は多く見てきました。
具体的には、下記のような理由で失敗することが多いです。
①相場を無視して希望価格を通そうとした
②購入希望者の不安をあおってしまった
③価格交渉に応じず購入者が決まらない
それぞれのポイントを、詳しくお伝えしていきます。
いざ居抜き売却を始めると、購入希望者が次々に連絡をしてくることがあります。
このような状態は、「自分の物件には需要がある」とぬか喜びをしてしまう原因に。
相場を無視して希望の金額で押し通そうとしたり、周りに居抜き物件がないからと強気の金額で売却を試みると、結果的に買い手が決まらなくなることが珍しくありません。
「これでは売れない」ということに気づき、焦って販売価格を大幅に下げたときにはすでに遅く、購入希望者は他の物件を購入し話が流れてしまうことも。
そのような状態になる前に、市場のニーズを見極めることがとても重要です。
やり取りがスムーズに進まないことは、購入者にとって大きな不安となり、購入の決断に至らないことは珍しくありません。
売り手からの連絡が迅速で丁寧である、というのは必要最低限のマナーです。
しかし、居抜き売却には大家さんとの意思疎通も重要であり、場合によっては話がうまくまとまらないことも。
居抜き売却物件の購入者は、大家さんにとって新しい賃借人となります。
つまり、購入希望者は「家賃を下げてほしい」「このようなビジネスをしたいと思っている」など、要望や希望を伝え確認しながら購入を検討していくものです。
大家さんの機嫌を損ねてしまうと、居抜き売却の話自体がパーになってしまうことも。
居抜き売却に関する許可を得てから売却に移る、というのは前提ではありますが、居抜き売却の素人が大家さんとやり取りをすることは、それだけでもリスクになります。
多くの購入希望者がいる場合や、次のビジネスのための資本金をためておきたいなど売却希望額に理由があるケースで多いのが、価格交渉に頑なに応じず失敗する流れです。
特に、他の業態に転換するために費用がかかる店舗や、そもそも業態の変更が難しい店舗の場合には、購入希望者が出てきても話がまとまるとは限りません。
購入希望者も、開業までにかかる費用をみた上で交渉に入っているので、門前払いはすべきではありません。
情報を掲載し始めたばかりの頃は「うちの物件はすぐに決まるだろう」と考えがちですが、そこはプロの声を聞きながら慎重になるのがベスト。
「物件はナマモノ」と言われているのと同様に、ニーズのあるところへタイミングよく現れることで購入が決まるもの。
さらに、購入希望者が現れるのを待つほどに閉店の時期は遅れ、結果的に居抜き売却できずスケルトン工事をして退去をするオーナーも珍しくありません。
自分だけの判断を信じるのではなく、市場の動きを知っているプロと念入りに相談することをおすすめします。
バーの居抜き売却は、企業だけでなく個人からの需要もあるもの。
まずは自分にできる準備から進めて、高額売却のできる状況を整えていきましょう。
居抜き物件買取の専門業者である弊社では、居抜き物件の無料査定はもちろん、可能な限りご希望に沿った物件買取をおこなわせていただいております。
「この物件は需要がある…?」
「うちの物件は居抜き売却ってできないよね?」
「これくらいの利益を出して売却ってできる?」
このような正直なご相談も、柔軟におうかがいさせていただいております。
ご質問や不安な点、ご希望なども合わせてぜひ、お気軽にご相談ください。