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飲食店の売り上げが落ち込む時期「ニッパチ」とは?閑散期8月の夏対策

2025/07/23

飲食店は、売り上げが落ち込む「ニッパチ」と呼ばれる時期を、毎年迎えることになります。
「ニッパチ」とは「2月」と「8月」を表現しており、いずれも客足が落ち込む前に対策をしておく必要があるでしょう。

 

▼この記事でわかること
・ニッパチに飲食店の売り上げが落ちるのは当たり前
・ピンチのニッパチこそ他店と差をつけるチャンス
・8月は通常よりも売り上げが高いと答える飲食店もある
・夏のニーズをしっかりおさえ対策をして勝つ方法
・どうしても赤字回復ができないときの選択肢

 

この記事では、飲食店の売り上げが落ち込む「ニッパチ」のうち8月にあたる、夏にできる対策をご紹介します。

 

飲食店の売り上げが落ち込む「ニッパチ」とは?

「ニッパチ」とは飲食店の売り上げが落ちやすい「2月」と「8月」と言われることが多いですが、ここに「1月」を含むこともあります。
反対に売り上げが伸びやすいのは「12月」「3月」「4月」といった、定番の宴会やイベントごとが多いタイミングです。

 

ひとくちに「飲食店」と言っても、立地やターゲット層、メニュー、ニーズによって閑散期と繁忙期に変動はあるもの。
他店の運営状況にふりまわされず、自分のお店の売り上げをタイミングに関わらず右肩上がりで伸ばす手段を考えていくのが大切です。

 

8月に売り上げが落ち込みやすい理由とは?

8月のイベントといえば、お盆や夏休みです。
この時期には帰省したり、旅行に出たりする人が多いので、特にオフィス街や住宅街、繁華街に拠点がある飲食店の売り上げは落ち込みやすくなります。

 

また、8月は暑さがピークになることから、汗をかいてまで外食をする人が減るほか、食欲が減り飲食店へ足を運んでも注文が控えめになる傾向です。

 

【飲食店】ニッパチの8月にできる夏対策とは?

ニッパチで「売り上げが下がっても仕方がない」と諦めるのは簡単です。
でも、この時期にこそ差をつけてお客様を呼び込むことができれば、今後もずっと強みになるはず。

 

5つの夏対策をご紹介するので、まだ手をつけていないものは積極的に検討してみてくださいね。

 

ニッパチ8月対策①:夏限定メニューの開発

まず欠かせないのは、夏限定のメニューの提供です。
近年は6月から夏日が始まるので、夏メニューにも8月まで毎月「また来月も来たい」と思ってもらえるような変化をつけられるのがベスト。

 

一番売れ行きが良いのは、やっぱり王道の冷たいドリンク。
しかし、冷房で冷えてしまった人や、営業周りで冷たいドリンクばかりを飲んでいる社会人に向け、あえてホットメニューを用意するとウケるかもしれません。

 

店舗の周りのにぎわいも考慮しながら、相性が良い季節感や地域感あるメニューを導入してみましょう。
独自性として、写真映え、ショート動画映えを考慮したメニューを考えると、一気に知名度アップにつながることもあります。

 

ニッパチ8月対策②:リピート率アップ対策

「8月は暑くてあまり外に出たくない」「旅行に出るからもう来れない」というお客様がまた戻ってきたくなるような、特別なキャンペーンやサービスを検討してみるのも得策。

 

思い切ってデリバリーを始めてみると「家まで運んでくれるなら、このメニューを注文したい」と思ってくれる人が増えるかもしれません。
夏の暑さや冬の寒さが厳しい季節は外出する人も減るので、一度ご来店くださったお客様とはどうにか繋がり、リピートしていただけるよう工夫をしてみましょう。

 

ニッパチ8月対策③:新規の顧客層の獲得を目指す

8月に通常時の顧客層の来店が減るのであれば、新規の顧客の獲得を目指すというのも1つの策。

 

たとえば、いつもはオフィスに勤める社会人男性が多く来店するのであれば、そのエリアに住む客層にも焦点をあててみるのも良いかもしれません。
反対に、ファミリーやカップルが多いのであれば、1人でも入りやすい空間やメニューづくりを試してみるのも良いでしょう。

 

新規顧客のターゲットの目に入るよう、宣伝・宣伝方法も考えなおしてみる必要がありますね。

 

【飲食店】ニッパチだけじゃない?赤字が続く原因と解決策

飲食店がもし、ニッパチに関係なく3ヶ月以上赤字を続けているのであれば、閉店を視野に入れるべきでしょう。
赤字が季節性のものではないのであれば、V字回復を見込める策がない限り、今後も落ち込み続けて状況が悪化する可能性は高いでしょう。

 

飲食店の赤字が続くおもな原因は、下記が考えられます。

 

立地とターゲット層があっていない

そもそも立地に対して、ターゲットとしている層があっていなければ、集客は難しいです。
反対に、ターゲット層が入ってきやすい立地にあれば、顧客は自然と流れてくるはず。

 

テナントを決める際、家賃の安さを重視しすぎたせいで、人が入ってきにくい場所を選んでしまいませんでしたか?
あるいは、ターゲット層とお店のメニューのミスマッチに気づいていない、ということはありませんか?

 

仕入れコストが高い

物価高とはいえ、仕入れコストがかかりすぎていて黒字にならない、となっては経営は成り立ちません。
閑散期のタイミングこそ、仕入れ先を見直すチャンスではないでしょうか。

 

また、店舗の経営にあたり不要なコストを見つけ、確認することをおすすめします。

 

集客がうまくできていない

集客さえうまくできれば、黒字回復するかもしれません。

 

現代人が飲食店を探すとき、GoogleマップやSNSをチェックする人が多いです。
インターネット上で見つけてもらい、魅力を感じてもらえれば、多少みつけにくい立地の店舗でもお客様は足を運んでくれるもの。

 

お客様の目をひきつけるメニューの用意とあわせて、さまざまな媒体で情報発信をしてみてはいかがでしょうか。

 

飲食店の赤字が続く前に閉店の検討を!

飲食店は「赤字が続いたら閉店すれば良いや」と思っていると、閉店費用が出せずに大きな借金を背負ってしまう結果になることも。

 

閉店は100万円単位で費用がかかる作業なので、はやめの経営判断ができると良いかもしれませんね。

 

飲食店の閉店をするのなら、最後に黒字を出す「居抜き売却」は絶対におさえなければ大損です。
居抜き売却について詳しくは、下記の記事でご紹介しています。

 

関連記事:【退去前必見】飲食店オーナーは居抜き売却が良いって本当?理由とポイントを紹介

 

【まとめ】ニッパチの8月は要注意!早めに夏対策を始めよう

ニッパチの8月は本格的な夏場のうえに長期休みが重なるので、エリアによっては閑散期を迎えることになるでしょう。
とはいえ反対に、8月こそ繁忙期になるという飲食店も存在します。

 

店舗の拠点という変えられない部分はあるものの、その場で返り咲くために考えなくては、赤字の期間はもったいないですね。

 

▼この記事のまとめ
・ニッパチの売り上げ低下自体は改善が難しい
・客足が落ち込む前後で適切な対策をしておこう
・夏メニューの延長をするお店も増加傾向
・ニッパチで赤字のトドメが刺さる飲食店は多い
・赤字を回復できないと閉店すら難しくなる

 

8月まで経営がうまくいかず、ニッパチでトドメが刺さり経営困難におちいる、というケースは珍しいことではありません。
そしてもっとも恐ろしいのは、閉店にかかる費用で大赤字を抱えてしまうことです。

 

弊社は、飲食店の居抜き物件買取業者です。
どんな飲食店のテナントでも、居抜き物件として黒字を残していただける可能性があります。
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