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2025/08/21

飲食店の居抜き物件を売却するとき、「ちょっと掃除をしたくらいで値段は変わらないだろう」と勘違いしている人は案外多いです。
ありのままの店舗をそのまま引き渡す、というイメージが強いからか、掃除に力を入れずに売却を試みる人に出会うたびに「もったいない」と感じています。
居抜き売却、ということは、購入者がいるということ。
どんな人でも、状況が良い店舗を見たほうが「高額でも仕方ない」「お金を払ってでも手に入れたい」と思うものです。
一方で、掃除も行き渡っていない店舗を見ると「問題が隠れていてもおかしくない」「掃除に費用と時間がかかる」と値下げ交渉されてしまうことも不思議ではありません。
この記事では、飲食店を居抜き物件として高値売却する方法を、居抜き物件買取のプロが徹底的にご紹介します。
目次
飲食店の居抜き物件を売却するなら、かならず力を入れておきたいのが厨房掃除です。
具体的には、下記のようなポイントを忘れずに清掃をしておきます。
厨房排水に含まれる油や残飯などを分離して貯め、環境汚染の原因となるものを直接排水管や下水道に流さないために設置する「グリーストラップ」は、清掃が必要なもののひとつです。
グリーストラップは3槽構造になっており、定期的に清掃しなければいけないものです。
最低でも月に1回はおこなっているはずですが、普段は自分で掃除をしている場合にも居抜き売却の前には業者への依頼も検討すべきかもしれません。
▼グリーストラップの清掃方法
第1槽:バスケットに含まれた生ごみなどを取り除く
第2槽:水と油脂分をわけ、たまった油などの汚れを取り除く
第3槽:さらに分離された油分をさらに分離し残った汚れを取り除く
第3槽を通った水が、パイプ状のトラップ管から下水道へと流れていきます。
グリーストラップ内の汚れやゴミは、一般ゴミとして廃棄できず、産業廃棄物として別に処理をしなければなりません。
十分な知識がある場合には自分で清掃することも可能ですが、清掃しないまま放置をしてしまった場合には、悪臭や害虫発生の原因になっているかもしれません。
重労働にはなりますが、費用をおさえたい場合には時間をとって対処することを強くおすすめします。
飲食店の排水管は油や生ごみなど、異物がかなり流れ込んでいることが珍しくありません。
放置をすると臭いの原因になるほか、ヌメリなどしつこい汚れの原因になります。
日々の営業で永遠に出続ける汚れだからこそ、たとえ丁寧に使っていても汚れが溜まる部分です。
ゴミを取り除いたら、ヌメリなどの汚れもしっかりとブラシでこすりとり、しっかりときれいにしておきましょう。
表面的にはきれいにしていても、分解をしないとファンやダクト内の汚れはたまっていきます。
汚れの度合いには飲食店のタイプにもよりますが、悪臭や害虫の原因になることも。
万が一、においが残ってしまっている場合には、徹底的なクリーニングをしておくと良いでしょう。
また窓ガラスや壁も汚れが目立ちやすく、「掃除が大変そうだな」という印象を与えてしまうので、念入りに掃除をしておくのがおすすめです。
テーブルや椅子について汚れを落とし、床を磨くというのは最低限としてやっておくべき点です。
居抜き物件の購入を希望する人は、「なるべくコストをおさえたい」「できるだけすぐに開店して黒字を作りたい」と考えているもの。
ベタつきや汚れ、跡がついていないか、壁にシミはついていないか、床に油汚れはないか、念入りにチェックするのが基本です。
居抜き物件の買取を検討する経営者がよく見ているのは、エアコンやトイレなどのお客様の目にふれる部分です。
お客様目線で「いまいちだな」「もっと掃除をしないといけないな」「清掃にコストがかかりそうだな」と思うような状況だと、値下げ交渉をされても仕方がありません。
エアコンにほこりはかぶっていないか、トイレのドアは正常に動いているか、水回りに水垢がたまっていないかなど、しっかり確認しましょう。
飲食店の居抜き物件を購入したい、と思っているオーナーは、どのような物件を選びたいと考えるでしょうか?
立地や物件の大きさ、賃料などの、自分の力では変えられない部分のデメリットを考えるのではなく、どうすれば「この物件がいいかも」と思ってもらえるかを考えましょう。
店内の条件がいくら良くても、ゴミがたまっていたり、ゴミ捨て場が不潔な状態になっていたりと、環境の印象が悪いと選ばれにくいです。
テナントを利用し始めた後に、どのような店舗経営ができるのかを具体的に思い浮かべてもらうことで、条件の良い取引ができる可能性が高まります。
清潔感は店内はもちろん、周辺環境まで気を配っておくのが大切です。
雑草が生えていたり、ネズミの被害があったり、看板が壊れていたりするのも、印象を悪くするので対策が必要でしょう。
使えないけれど処分も面倒でテナントの片隅に溜めているものや、壊れたままなんとなく飾りのように置いてあるものなどは、思い切って処分しましょう。
とはいえ修理をすれば購入するよりも手頃に使える大型の家具などは、居抜き物件の購入希望者が修理を希望する可能性もあるので、すぐ処分せず修理費用を調べておくと良いです。
ただし、「使わない」と言われた際には自分で処分をしなければならないことも多いので、処分費用も視野に入れておきましょう。
周辺環境や顧客情報についてはなるべくまとめ、アピールポイントにできるといいです。
お客さんが入ってきやすい時間帯や客層などは、テナントを利用するイメージをクリアにしてくれる要素になります。
また、プラス面だけでなく、マイナス面もまとめておくと良いでしょう。
たとえば集客がうまくできない時期や、失敗したと感じたポイントは、次のテナントオーナーが活かしてくれる可能性もあります。
積極的に伝える必要はないと感じるかもしれませんが、隠しすぎるのも怪しさを生みます。
居抜き売却がしたいとき、カギになるのは厨房掃除です。
とはいえもちろん、厨房掃除だけでなく全体をしっかりと清掃することは最低条件。
また、懸念点や修理が必要な部分などは、隠すのではなくしっかりと伝えておくことが大切でしょう。
その後のトラブルに発展した場合、金銭的な問題になりかねません。
居抜き物件買取の専門業者である弊社では、居抜き物件の価格を無料で査定させていただいております。
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このようなご相談を多くいただいており、ほとんどのケースで居抜き売却を完了させることに成功しております。お気軽にご相談ください!









