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2021/01/04
居抜きで飲食店舗を売却するのであれば、できるだけ高い値段で売りたいものです。同じ店舗を売却する場合にも、業者の基準、備品の状態、店舗の使い方、解約の申し込みなどによっても価格が変わると言われています。立地など変えられない部分は仕方ないですが、店舗を買い取る業者はどういったポイントを見ているのでしょう?この記事では1円でも高く査定を受けられるよう、できることをまとめました。
目次
運営状況が厳しいと少しでも早く解約をと考える方も多いと思いますが、居抜きでの買取を検討しているのであれば、事前の解約予告は出さないことが鉄則です。
大家さんは空き店舗を出したくないため、解約予告があるとすぐに次のオーナーを探し始めます。たとえ、居抜きでの買取が決まったとしても、大家さんが探した入居者が優先となり、せっかく決まった居抜きでの買取が破談になってしまうことも考えられるでしょう。
また、原状回復工事の期限が決まってしまうと、売却先との交渉期間が短くなって、売値を下げなければならなかったり、一般に情報が出回ることで、情報の鮮度が損なわれたりする可能性も考えられます。店舗買取が決まるまで、解約予告は出さないようにしておきましょう。
飲食店舗であれば、買取査定の前に以下を確認してみてください。高く買取してもらう投資と割り切って、クリーニング業者に頼むのもひとつの方法です。
厨房部分は、居抜き買取の際に査定を左右しやすい部分です。厨房機器・ダクト・グリストラップ分解できる部分は分解し、専用のクリーナーや高圧洗浄機などを使うと汚れが落ちやすいでしょう。
定期的に掃除している店舗とそうでない店舗では、同じ飲食店でも電気代のかかり具合が異なります。ホコリがない状態にして、フィルターを外せる構造であれば、ここもきれいにしておきましょう。
毎日出入りしていると、そのニオイに慣れてしまっているケースも多いです。水垢がないよう手入れし、タンクや排水溝も掃除しておきましょう。塩素系のものや、ニオイが消えるタイプのクリーナーなどを活用すると掃除しやすいです。
ベタベタ部分がないか、すべて自身で触って確認してみてください。油汚れが気になる部分があれば、食器用洗剤用いた後、2、3度水拭きするとよいでしょう。ただし、壁紙や天井は水を吸収する素材である場合もあるため、目立たない部分で確認しながら行ってください。
店舗を売却する場合には、次のオーナーに案内しやすい店舗であることが重要です。オシャレかそうでないかは、その飲食店のコンセプトなどにもよりますが、どんな場合も雑多より片付いているほうが好まれます。飲食店の運営や売却に必要でないものは処分して、極力片付いた状態で買取査定を受けましょう。
居抜き物件の買取は、大きくわけて2つの方法があげられます。自身の店舗状況に合わせて、高く買い取ってくれる業者を探してみてください。いずれの場合も飲食業界の居抜きに精通した、実績のある業者を選びましょう。
・「専門の業者が買取(1)」を行い、直営で出店するケース
・「専門の業者が買取(1)」を行った上で、「次のオーナーに売却(2)」するケース(サブリース)
※店舗の売却を考えているオーナーが関わるのは(1)のみ
買取型は、短期間でスピーディーに買い取ってもらいやすい特徴があります。立地が駅前などの希少物件や、好立地なのに賃料が周辺相場より低い物件など、対象は限られますが、対象となる物件であれば高値が付きやすいでしょう。
仲介業者が間に入って、次のオーナーとのマッチングを行い売却するケース
募集型は、物件によってスピードが変わるものの、幅広い立地に対応できるのが特徴です。売却したい時期や設備が、オープンを検討している人とマッチすれば、比較的高い値で買い取ってもらえるケースが多い傾向にあります。多業種に募集できるため買取してもらえる可能性が高いでしょう。
査定の際には貸借契約書、平面図のほか、リースがあればリース契約書も用意しておいてください。これらの内容によっては、買取金額が大きく変わります。プラス査定を受けられるよう、より多くの情報を用意して高額査定につなげましょう。
自身がオーナーであれば、どんな状況であっても、その飲食店に思い入れがあることと思います。より高い価格で売却できるよう、できることはしておきたいもの。大切に育ててきた飲食店であれば、高い価格で引き継いでもらえる可能性も高いので、一度査定だけでも受けてみてはいかがでしょう?