あたたかくなり気分もあがる春。人も浮き足立ち、外出を楽しむ人も増えていきます。
今までとは違う新たなスタートを切る季節である春は、飲食店にとっても新たな施策に踏み切りやすいタイミングであり、集客のチャンスにもなるタイミングです。

とはいえ、同じように春のタイミングで集客に踏み出そうとする飲食店は多いので、競合に打ち勝つための策を練らなければならないのも事実。
新規顧客の奪い合いを制するためには、顧客の目をひく工夫が必要です。

▼この記事でわかること
・経営不振を逆転するための集客アイディア
・春に準備しておきたい今年度のイベント
・経営状態が改善しない場合の最終対策

この記事では、経営不振に悩む経営者が今すぐ試せる集客アイディアを、幅広くご紹介します。

経営不振を逆転したい！新年度の集客アイディア

経営不振を逆転したいとき、新年を迎える春というタイミングは集客に乗り出すための良いタイミングです。

そこで、新年度の集客アイディアを具体的にご紹介します。

①春の恵みを使う春限定メニューの展開
②不評なメニューの撤廃と看板メニューの新規作成
③繰り返し足を運びたくなるクーポン作成

アイディアごとのポイントや注意点を、詳しく解説します。

新年度の集客アイディア①：春の恵みを使う春限定メニューの展開

四季が楽しめる日本だからこそ、春の味わいを大切にしたメニューは取り入れておきたいもの。
旬の野菜や果物をふんだんに使い、春らしい華やかな盛り付けをして顧客の舌と目を楽しませる工夫をしておけば、口コミで集客につながる可能性もあります。

季節限定のメニューは制作に時間とコストがかかるものですが、それでも「春になったし、あのお店のメニューが楽しみ」と思われるようなお店作りをするメリットはあるはずです。

ただし、特に都会の人たちは「春と言っても、どんな野菜や果物が春のものかわからない」と、ピンとこない人も多いもの。
年中同じものが手に入る都会だからこそ、季節感ある旬の食べ物に楽しみを感じにくいかもしれません。

幅広い層を「春」をきっかけに喜ばせたいなら、食材だけでなく五感で春を楽しめるよう工夫を凝らすことも重要かもしれません。
見た目に春らしいカラーを取り入れる、食器に春らしさを加える、春らしい絵葉書を寄せて提供するなど…お店のコンセプトにあわせて検討してみてはいかがでしょうか。

新年度の集客アイディア②：不評なメニューの撤廃と看板メニューの新規作成

「コスパが良いから」「提供がはやいから」「保存が効くから」などの店都合により、あまり人気のないメニューを出し続けていませんか？

妥協したメニューを出すくらいなら、いっそ撤廃してしまうのもいさぎ良い戦略のひとつです。
代わりに人の目をひく看板メニューを用意できれば、話題のお店として返り咲くこともできるかもしれません。

現在のメニューにちょっとしたアレンジを加えるほか、売り文句を作り直してみるなど、新たなアイディア次第でお店の注目度をアップさせることはできるはずです。

新年度の集客アイディア③：繰り返し足を運びたくなるクーポン作成

繰り返し足を運びたくなるよう、工夫をこらしたクーポンを作成しておくのも有力なアイディアです。

定番のクーポンアイディアとしては、「◯円以上のお会計でくじ引き1回無料」などのお楽しみ企画を作り、デザートやドリンクを無料にするクーポンを用意する方法でしょう。

ほかにも、「春限定！夏に使えるクーポン配布」「新生活応援キャンペーン！お得クーポン」などと題して、プリペイドカードを用意するのも面白いです。
たとえば、3,000円分のプリペイドカードを買うと3,500円ぶんの買い物ができるなど、お店でしか利用できないプリペイドカードを作成すればお店に通う理由になります。

プリペイドカードとあわせて、来店のたびにつくポイントカードがあれば、さらにお得感をアップさせ、喜んでもらいやすいはずです。

プリペイドカードの絵柄は、季節感やイベント感のあるものを採用し、コレクションできるほか実用性があるなどの工夫をしておくと、カードを目的に足を運んでもらえるかもしれません。

経営不振が逆転できない…新年度の最終対策

上記のような対策をおこなったにもかかわらず、どうしても経営不振が逆転できないときもあるでしょう。
もしかすると、お店のコンセプトが地域にあっていないだけで、他の場所であれば人気が出るなど…根本的だけど致命的なズレが生じているのかもしれません。

無理に赤字経営を続けるのではなく一度、お店自体を心機一転やり直してみることも検討してみましょう。

【注意】閉店にもお金がかかる！閉店費用とは？

経営不振だからお店を閉めよう、と決めた場合、閉店にも費用がかかることをご存知でしょうか。

・解約予告期間の賃料
・スケルトン返し工事費用
・造作物の処分費用

このような費用は一般的な閉店時に必要となり、小さい店舗でも費用は数百万円にのぼることが多いです。

居住用の賃貸物件よりも解約予告期間が長く設定されることがほとんどなので、「閉店したい」と決めたらなるべくはやく、解約希望の旨を正しい方法で伝えるべきでしょう。

飲食店をスケルトン工事する際にかかる費用について、詳しくは下記の記事でご紹介しています。

参考記事：飲食店のスケルトン（原状回復）工事費用の相場はどれくらい？
https://tempobukken.com/information/飲食店のスケルトン（原状回復）工事費用の相場/

閉店費用をおさえたい！次の事業に回す費用の生み出し方

閉店時にもっとも大きな出費となるのが、「スケルトン工事費用」です。
テナントを借りた当時にスケルトン状態だった物件の場合、またスケルトン状態に戻すための工事が必要になることがほとんどです。

賃貸借契約書に「原状回復」の文字があれば、スケルトン工事費用を払ってテナントをもとの状態に戻す必要があります。

一方で「居抜き物件」として売却ができる場合には、大きな黒字を生み出して撤退できるかもしれません。
居抜き物件について詳しくは、下記の記事でご紹介しています。合わせてご活用ください。

参考記事：居抜き物件の売却とは？閉店前に利益を上げたい経営者におすすめ！理由も解説
https://tempobukken.com/information/居抜き物件の売却とは？閉店前に利益を上げたい/

【まとめ】経営不振を逆転したい！新年度は集客に踏みだそう

いま経営不振に悩んでいても、アイディア次第では新たな風が舞い込んでくる可能性があります。
春は人々が明るい気持ちになる季節だからこそ、新しい取り組みを顧客も喜んでくれるはずです。

しかし、そんな時期に新たな取り組みができず、資金が尽きてしまうようであると、巻き返しは難しいかもしれません。
一度お店自体のコンセプトを見直して、これ以上の費用浪費を防ぐのも正しい経営判断でしょう。

「この店舗は居抜き売却ができないかもしれないんだけど…」
「この立地でも居抜き売却ってできるの？」
「まだ居抜きを決めてないけど、価格によっては考えたい…」

このような疑問を抱えているかたにも、1人ひとり丁寧にご対応させていただいております。
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