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購入者は何を気にしてる?居抜き物件の内見時に売却側が気にすべきポイント

2021/12/13

店の閉店を決め、居抜き物件として売却に向け動いている経営者さんへ。
店舗を売るための準備は、できていますか?

 

人はものを購入するとき、良し悪しを自分の目で確かめて決断したいと思うものです。
店舗を購入希望の買い手さんも同様に、店舗の状況を見てから判断したいと考えます。
反対に、売り手にとって内見は、勝負どきだと言えるでしょう。

 

▼この記事でわかること
・購入希望者が気にする内見のポイント
・内見の流れの確認
・販売者が気を付けるべき内容
・準備のポイントと注意点

 

売り手側としては、できるだけ高額で販売したいと考えるはず。
今回のポイントをおさえて、損のない売却に備えてみてください。

 

内見の流れ!まずは何から始めるべき?

そもそも、「どこからお客様を引っ張ってくるのかがわからない!」という人は、まず不動産会社や居抜き物件専門の取り扱い業者に相談してみましょう。
居抜き物件を掲載するWEBサイトなどで紹介してもらうことで、興味をもったお客様が内見を希望するという流れが一般的です。

 

内見はほとんどの場合、不動産仲介業者や居抜き専門店の担当者が付き添います。
担当者に内見を任せることもあれば、希望があれば売り手も立ち会うことが可能です。

 

内見にかかる時間は規模にもよりますが、だいたい30分〜1時間以内には終わります。
多くて2・3回に渡り、気になる点をチェックしてもらい、購入するかを決断するのが一般的な流れです。

 

質問がありそうな点はあらかじめチェックし、すぐに答えられるよう用意しておきましょう。
自分で立ち会いをしない場合は、担当者とのコミュニケーションも大切になります。

 

購入者は見ている!内見でチェックされるポイント

購入者は、どんな部分に注目していると思いますか?
内見時の質問に答えられるよう用意しておくこと、見られても問題がないように準備をしておくことは、とても重要です。

 

それでは、買い手がよく着目する点について、詳しくお伝えしていきます。

 

チェックポイント①:閉店、売却理由

少々ドキッとしてしまう質問事項かもしれません。
しかし、購入を考えている人にとって、なぜ売り手が閉店を決めたのかは気になるポイントです。
経営不振である場合など、話せば何かしらデメリットになりそうな内容でも、不自然に隠そうとするのは逆効果です。

 

閉店や売却理由が売り手にとって苦しい理由だったとしても、買い手にとってはそれほど気にならない場合も多いです。
例えば、今経営しているフレンチのお店がうまくいかない立地だった場合も、居酒屋としては経営しやすい環境であることが、珍しくありません。

 

閉店をするからには、何かしら理由があるはずです。
買い手が信頼できる情報を提供できると、スムーズに購入してもらいやすいです。

 

チェックポイント②:近隣の環境情報

その土地にお店を持っていたからこそわかる、リアルな環境情報が欲しいと考える買い手は多いです。
昼と夜それぞれの客層や、周辺企業・施設・環境についてメリット・デメリット部分をしっかりお伝えしてあげましょう。

 

例えば、「昼の客層は学生が多く、お手頃価格が人気だった」「夜は家族連れがいるから、子供用のメニューも用意しておくと良い」など、良かった点から後悔した点まで伝えられるのは、そこに店舗を構えていた売り手だけです。

 

買い手が店を持ったら、どのような営業ができるのかをイメージさせてあげられる情報は、とても貴重だと言えます。

 

チェックポイント③:厨房設備

スケルトン状態の物件ではなく、居抜き物件を購入希望する人の希望理由として大きいのは、厨房設備の譲り受けです。
購入すれば高額になってしまう機材をそのまま譲り受けられることを望んで、居抜き物件を検討している買い手は多いです。
型番や年式を覚えていない場合は確認をしておくと良いでしょう。

 

また、設備はそれぞれ綺麗にしておくのも重要です。
水回りの掃除や、冷蔵庫の中などまで徹底しましょう。
冷蔵庫の中からのにおいを気にする人も多いので、清潔感は見た目以外にも気を遣いましょう。

 

特にリース品がある場合には、事前に伝えておくのも重要です。
譲り受けられると思っていたのに、リース品で使えなかったというトラブルが発生するのを防ぎます。
リース会社によっては、リース品をそのまま引き継げる契約を用意していることもあります。
それぞれ確認をしてから、内見を進めてください。

 

チェックポイント④:その他必須の設備

例えばエアコンやダクト、グリストラップの排水についてです。
入居した後に工事が必要になるのかどうかは、買い手側としては気になるポイントとなるはずです。
入居者からの質問に明確に答えられないと信頼を失い、購入に戸惑われてしまってもおかしくありません。
反対に、状況をしっかりと伝えられると、安心して購入を前向きに検討してもらえる要素となるでしょう。

 

また、室外機やダクト、給油器などは、外壁の状況に関しても確認をすることになります。
古いというのは仕方ないとしても、周りは綺麗にしておいたり、修理できる部分はなおしておくなど、できることは備えておくと良いでしょう。

 

販売者の注意点2つ!内見前に気をつけるべきポイント

内見のポイントは、これでイメージがついたと思います。
それでは早速、内見に向けて動き出しましょう!と言いたいところですが、注意点があります。

 

内見に向けて動き出す前に、下記の2点について確認してみてください。

 

①複数の業者に依頼しすぎないこと
②解約届は売却が決定してから出すこと

 

それぞれ詳しく解説します。

 

注意点①:複数の業者に依頼しすぎないこと

はやく売り手が決まって欲しいと思うのはよくわかりますが、複数の業者に売却依頼を出しすぎるのは逆効果です。
複数の業者に売却や譲渡の依頼をしてしまうことで、情報が市場に出回りすぎてしまいます。
購入者は、どこにでも出回っているありふれた情報に、目を向けるでしょうか?
多くの居抜き物件サイトを閲覧し、鮮度が高い掘り出し物件を探しています。

 

どのサイトを見ても見つかる物件ということは、必死に買い手を探さなくてはいけない落ち度のありそうな物件、などのレッテルを貼られてしまってもおかしくありません。

 

万が一買い手が決まらない場合には、最終的により広く買い手を探し始めることになります。
最初から希少価値を下げて買い手を探すのは、避けるべきでしょう。

 

注意点②:解約届は売却が決定してから出すこと

 

「閉店を決定したから、解約届をさっさと出してしまおう!」考えるのもわかります。
しかし、理想の価格で売却を完了させるためには、解約届は売却が決定してから出すのもポイントです。
解約期限が決定すると、それまでの期間で買い手を見つけなくてはいけなくなります。
買い手が見つからなくてはまずいので、売却金額を引き下げるという苦肉の策もまぬがれません。
一般に情報が回りやすくなる可能性も高く、そうなると情報の鮮度が落ち、希少価値も低いと判断されてしまうでしょう。

 

居抜き店舗の価値を下げないためにも、解約届は売却が決定してから出すことをオススメします。

 

購入者目線で備えよう!居抜き物件を売る準備はできましたか?

居抜き物件とは、物件の状況や周辺環境まで全てが商品となる売買です。
清潔感のない売り物は、掃除をすれば綺麗になるからといって、印象は下がってしまいます。

 

内見までの注意点と、内見に備えたポイントをしっかりおさえて、より収益性の高い売却をしていきましょう。
より詳しく知りたいという方は、お気軽に弊社までご相談くださいませ。

           

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