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2021/07/12
閉店が決まると、やるべきことはたくさんあります。
店舗を片付けたり、届出の手続きをしたり、次の借主を探したりなど、手間のかかることが多い中、閉店のお知らせをすることも大切です。
特に移転をする場合の閉店時には、正しい告知の手順と方法をおさえておくことで、新店舗での売り上げに繋げることができます。
この記事では、閉店時の告知方法や手順を詳しくお伝えします。
難しいことはありません。
一つひとつ着実に進めていきましょう。
目次
まずは、閉店するときの告知の流れを把握しておくと気持ちが楽になるはずです。
▼閉店するときの告知!手順
①告知を始める日程を決める
②告知する方法を決める
③書くべき内容を決める
それではそれぞれのステップについて、流れに沿って詳しくご紹介します。
閉店の告知を始めるタイミングは、できれば閉店予定日の1〜2ヶ月前が理想的です。
多少の余裕を持って告知を始めることで、お客様も再来店をすることができます。
最後にお店に訪れておきたい、店長や店員に挨拶をしておきたい、と考えるお客様が足を運ぶためのスケジュールが組めるように、余裕を持っておきましょう。
ただし、半年も前から長々と告知するのは得策ではありません。
最後のご挨拶として訪れるお客様が、気持ちよく足を運べるように、長くても2ヶ月前、短くても1ヶ月前からの告知がベストと言えます。
お客様一人ひとりと言葉をかわすお店なら、それぞれのお客様が閉店に向けて足を運べるように、最低でも1ヶ月前から閉店を伝えておきましょう。
キープボトルなどのお客様の所持品がある場合には、しっかりとお返しできる余裕を持つことが大切です。
例えば、お客様それぞれに対してお会計時に閉店を伝えるのも親切です。
最近まで問題なく営業をしていたレストランへ足を運んでみたら閉店していた、というのはお客様を驚かせてしまいます。
お会計時にお伝えすることで、改めて閉まるまでにもう一度来ようと思うお客様もいらっしゃいます。
お店を閉める、というのは心苦しい部分があるかもしれませんが、お客様に対する誠意は最後までしっかりと持ち続けられると良いですね。
告知のタイミングがわかったら、次はどのように告知をするのかを決めましょう。
基本的には、日常的に利用しているインターネット上のサービス全てで告知をする方法と、お客様に直接お伝えする方法の両方で告知をするのが好ましいです。
・ホームページ
・SNS
・手渡し
・メールや手紙
・店頭の貼り紙
このような方法があげられます。
告知方法をさらに詳しくお伝えします。
お店でホームページを利用している場合には、訪れた人の目につきやすいトップページなどに閉店のお知らせを掲載しておきましょう。
ブログ記事などの、クリックをして開かなくては目につかない場所に掲載するだけでは不十分であると言えます。
閉店の1〜2ヶ月前から告知を始め、閉店後も利用者が多かった時期がすぎるまでは、ホームページを残しておくようにしましょう。
忘年会シーズンやお花見シーズン、クリスマスシーズンなど、特定のシーズンに足を運んでいたお客様にも閉店を知ってもらうよう努めましょう。
TwitterやInstagram、FacebookなどのSNSやブログ記事でも、告知をするのは重要です。
こちらもホームページと同様に、閉店をしたからと言ってすぐに消してしまうのではなく、感謝の言葉と一緒にしばらく残しておくようにしましょう。
ブログ記事の場合には、「閉店のお知らせ」がはっきりとわかるタイトルで、普段の投稿に埋もれてしまわないように気をつけて下さい。
足を運んでくれたお客様に、直接手渡しで閉店のお知らせをするのも良いです。
会計時にチラシや小さな案内として、「閉店のお知らせです」と一声添えると親切です。
チラシには、「チラシを持っていれば100円割引」や、「SNSシェアで無料トッピング」などの特典を加えると、客足アップや店情報拡散が狙えます。
遠方のお客様に対しては、メールや手紙で閉店をお伝えするのも良いです。
閉店を伝える主な内容とともに、お客様それぞれに対する一言を添えることで、お客様の手元に残る思い出となるはずです。
頻繁に利用をしてくれていたお客様に対しては特に、形に残る物としてはがきなどをお渡しするのも良いです。
店頭には貼り紙をしておくことで、お店に足を運んだ多くの人に閉店を知ってもらうことができます。
特に移転をともなう場合には、次の店舗の住所や地図を記載しておくことで、客足を流せることが期待できます。
移転をするための閉店である場合、必ず「閉店」だけでなく「移転」の事実が明確にわかるように記載しましょう。
新住所や営業開始日などをはっきりと記載しておくことで、客足が流れてくれるはずです。
それでは、どんなことを記載すべきかを確認していきましょう。
必ず含めるべき内容は、下記の3点です。
・閉店するという事実
・閉店する日
・感謝の言葉
この3点がしっかりと伝わるのであれば、特に決まりや形式はありません。
お店から、お客様に対する感謝の気持ちが伝わるように記載しましょう。
文頭には、いつから閉店をするのかを、明確に記載しましょう。
「(店名)は、○月○日(曜日)を持ちまして、閉店することとなりました。」
このような閉店の事実は、わかりやすいように表記しておくのが重要です。
なんのお知らせなのかが分かりにくくならないよう、最初にはっきりと書き込んでおくのが良いです。
「○年間、多くの方にご愛顧頂きましたが…」など、常連様を始めお客様に対する感謝の気持ちを伝えるのも大切です。
例えば病気になってしまったことが原因であること、転居が原因であることなど、閉店の詳しい理由を記載する必要はありません。
記載をしたいという場合は簡単に、「健康上の理由のため」「事情により」などの言葉を添えるくらいでも問題ありません。
堅苦しい言葉にすることが重要なわけではありません。
経営者の思いや、人がらがお客様に伝わるようなお知らせをして、お店らしさを出すのはいかがでしょうか。
最後には「素敵なお店だったな」と感じてもらえれば良いですね。
店頭貼り紙の例をご紹介します。
【閉店のお知らせ】
いつも(店名)へご来店いただき、誠にありがとうございます。
誠に勝手ながら、当店は○月○日を持って閉店することとなりました。
開店以来の多数のご愛顧、誠にありがとうございました。
店主 (店主名)
移転の貼り紙の例をご紹介します。
【店舗移転のお知らせ】
いつも(店名)へご来店いただき、誠にありがとうございます。
○月○日より下記住所へ店舗を移転する運びとなりました。
現在の店舗は○月○日を持ちまして閉店となります。
これを機に、一層の努力を重ねて参りますので
今後とも変わらぬご愛顧を賜りますようお願い申し上げます。
新住所 ○○
電話番号 ○○
営業開始日 令和〇年〇月〇日(〇)
営業時間 ○○
店主 (店主名)
メールでの閉店告知の例をご紹介します。
件名:閉店のお知らせ
○○様
いつも(店名)をご愛顧いただき、誠にありがとうございます。
突然のお知らせとなりますが、諸般の事情により、
当店は○月○日を持って閉店することとなりました。
これまでご支援頂きましたこと、心より感謝申し上げます。
誠にありがとうございました。
メールで恐縮ではございますが、取り急ぎご挨拶申し上げます。
今後の皆様のご健勝とご多幸を、心よりお祈り申し上げます。
店主 (店主名)
閉店の告知は、手順をふんでいくことで問題なく進めていけるはずです。
お客様への感謝の気持ちを忘れずに、告知をしていきましょう。
店舗の売却にお困りの場合には、弊社までお気軽にお声かけ下さいませ。