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2023/07/21
「雨が降るとお客様が減る…」というのは飲食店によくある悩みです。
では、そもそもなぜ客足が減るのか、じっくりと考えたことはあるでしょうか？
もちろん、「雨に濡れたくないから外食をしないんだろう」という予想も正しいです。
しかしそこで諦めず、客足が減る原因をもっと具体的に落とし込み、解決できるように動くことで、雨の日にはかえって客足が増えるお店を作ることもできます。
▼この記事でわかること
・雨が降ると客足が減るおもな原因
・雨が降っても客足を減らさない工夫
・今すぐできる雨の日対策とは
雨が降る、という状況自体は、どの飲食店にも平等に起きているものです。
何も対策をしていない飲食店であれば、客足が減って当然でしょう。
大繁盛して黒字経営を続ける飲食店と、数年ともたずにすぐ潰れていく飲食店の違いは、雨対策をほどこすかどうかにある、と言っても過言ではありません。
この記事では、雨が降ると客足が減る飲食店の原因を、詳しくご紹介します。
目次
雨が降ると客足が減る飲食店の主な原因は、雨の日に客足が減ってしまうのは仕方がないことだと諦めていることでしょう。
・いつも通りの運営をしている
・雨でも足を運びたくなる理由がない
・濡れて訪れたときの居心地が悪い
上記にひとつでも当てはまっていると、お客様としてはお店に行きたくなくなるものです。
一方でしっかりと対策をおこなっておけば反対に、「雨だし、あの店に行くか」と思ってもらえるきっかけすることも可能です。
具体的な対策は、下記で解説していきます。
雨の日に客足を減らさないためにできることは、主に下記の5つです。
①雨の日限定メニューを用意する
②家への宅配サービスを充実させる
③雨の日の感謝割をつける
④従業員に対応マニュアルを伝える
⑤雨の日対策を広報する手段を作る
それぞれ詳しく解説していきます。
雨の日限定メニューを用意することで、雨という外を出歩きたくない日にも足を運んでくれるお客様を増やします。
具体的には、下記のような案に人気が集まりやすいです。
・SNS映えするデザート
・雨の日限定の食べ放題メニュー
・雨のジメジメを忘れるさっぱり限定メニュー
いつも通りのお店なら、「わざわざ今日行かなくても良いか」と思われてしまうところを、「雨だからこそ行きたい」と思ってもらえるように限定メニューを用意します。
他の日ではダメな理由を用意することで、晴れている日と雨の日どちらも足を運んでもらいやすくなります。
また、雨の日限定のプレゼントやおまけをつけるのも良いですね。
雨の日はできるだけ家に引きこもり、ダラダラしたいと考えるのは自然です。
そこで、注文すれば家に届けてもらえる宅配サービスの内容が魅力的なら、利用したくなるのが人の心でしょう。
宅配メニューにも、雨の日にしか注文できない限定メニューを入れてみるのも◎。
宅配でしか注文できないメニューを取り入れるのも「せっかく雨だし、試してみよう」と思ってらいやすいです。
・雨の日をカラフルに彩り気持ちを上げる
・雨音を聞きながら本を片手に食べられる
・家時間を楽しむのにぴったりな雨の日のお酒のつまみ
など、雨の日にちなんだコンセプトを考えてみると、オリジナル感が出て目をひきやすいでしょう。
雨の日にわざわざ足を運んでくださったお客様への感謝の気持ちを表すために、雨の日の感謝割をつけてみるのも良いですね。
たとえば、
・お料理にデザート1品無料
・ドリンク1杯無料
・お持ち帰り1品100円引き
・帰りにカイロをプレゼント
・お会計から500円引き
などなど…喜んでもらえるサービスを考えてみてください。
お店の客層によって、どんなサービスが好評になるかは異なります。
日頃からお客様がどのようなサービスを好まれているか、しっかり知っておく必要があるでしょう。
雨の日にはいつも以上に細心の注意を払い、お客様が快適にお食事できる空間を作る必要があります。
・床をふく
・タオルを渡し回収する
・感謝の気持ちを伝える
・傘立てを出す
・看板を中に入れる
など、普段は不要な業務が増えます。
客足が減っている状態であれば負担にはならないかもしれませんが、雨が理由で客足が増えれば、雨対応としての業務が全体的に増えるということです。
従業員には事前にマニュアルを伝えておき、テキパキと動いてもらえるようにしましょう。
雨の日におこなう対策は、なんらかの方法で広報しなくては意味がありません。
限定メニューや割引サービスなど、どんなサービスをおこなうのかをしっかり伝える手段を作っておきましょう。
また、雨の日としてのサービスをするのかどうかも、最新情報をアップデートする手段を作っておくことが大切です。
「今日は朝ちょっと雨が降ってたけど、雨の日限定メニューはあるかな？」
「仕事終わりに雨なら立ち寄りたいけど、今日は雨の日サービスあるかな？」
このように思いお店に足を運んでみたもののサービスがなかった、となってしまえば、お客様は不満を抱えてしまいます。
SNSや公式ホームページなどを駆使して、雨の日の最新情報を伝えることをおすすめします。
雨の日にはやらなくてはいけない、最低限のおもてなしがあると言えるのではないでしょうか？
たとえば下記のような心遣いがないと、お客様は二度と来店してくれなくなるかもしれません。
①席ごとに傘が置けるようにする
②タオルを用意する
③床をこまめに乾燥させる
お店を開くうえでは当たり前のことではありますが、今より改善できる点がないか確認してみてください。
来店されたお客様がまとめて傘を入れられる「傘置き」を設置するお店は多いですが、実はあまり親切とは言えないかもしれません。
傘置きに置くことで、他のお客様に間違って持っていかれてしまったり、悪意を持って素敵な傘を盗む人が現れる可能性があります。
傘を席まで持っていけるように工夫したり、席ごとにカウンターで預かるサービスを用意するなど、自分の傘をしっかり持ち帰れるよう考えられると◎。
雨が降っていると、肩やバッグが濡れてしまうことがあります。
かわいたタオルを用意しておくことで、さっとふいてもらうことができるため、飲食を快適に楽しんでもらいやすいです。
きれいなタオルを渡してあげるかどうかで、お店に対する印象も変わります。
床はしっかりとこまめに拭いて、乾かさなくては危険です。
お客様が滑って転んでしまったり、ケガをしてしまったら、最悪の場合には裁判沙汰になることも。
また、靴裏についたドロが床に落ちてしまうと、汚れた印象を与えやすいです。
床はしっかりときれいにして、すべらず清潔な状態をたもちましょう。
雨が降った日こそ、飲食店にとっては力の見せ所です。
ほかのお店もやっていることをするのは、もはや当然のこと。
自分のお店ならではのホスピタリティを輝かせることで、お客様に愛されるお店になっていくでしょう。
